埼玉県医学会雑誌第60巻1号
(在宅医療・地域医療連携)
在宅医療でプライマリーケアから終末期看取りまで支える技術と信頼
<春日部>医)忠恕 春日部在宅診療所ウエルネス1 )、 東京科学大学名誉教授2)
笹岡大史1)
木村彰方1)2)
【要旨】在宅医療では、臓器別診断治療に偏らず、総合診療科としてのプライマリーケアを実践する必要がある。人間力を基に知識と技術が伴えば、終末期でも在宅看取りが可能で、患者家族との信頼関係構築が容易である、筆頭演者は総合病院部長や介護施設長の経験を生かし、超高齢社会に対応した在宅診療所を開業した。急性期医療で培った技術が、穿刺ドレナージ、胃瘻交換、超音波検査などで、通院困難な患者に貢献している、非常勤医師の専門医判断を仰ぐことで、重症化前の処方調整や専門医受診が可能となり、介護施設での救急搬送の減少や稼働率の向上が確認されている。地域医療での在宅医療の役割を症例報告を通じて伝える。
【キーワード】在宅医療、高齢化、救命、未病