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NEWS 診療所からのお知らせ一覧

2026/05/05
【2026年春日部大凧マラソン】

2026年春日部大凧マラソンにチームウエルネスとして出場いたしました。

当日は天候にも恵まれ、地域の皆さまの温かい声援に支えられながら、それぞれが自分のペースで最後まで走り切ることができました。日々の在宅医療の現場とはまた違った形で、「仲間と支え合うこと」「一歩ずつ前に進むこと」の大切さを実感する機会となりました。

参加したスタッフ一人ひとりにとって、体力面だけでなく、精神的にも大きな達成感と充実感を得られた一日となりました。また、地域の皆さまと同じ場で時間を共有できたことは、私たちにとって何よりの喜びです。

今後も「地域に根ざし、人に寄り添う医療」を実践する中で、このような地域イベントへの参加を通じ、健康づくりと交流の輪を広げてまいります。

応援いただいた皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

2026/04/28
【第1回 埼玉県在宅医療研究会】
テーマ:「死と向き合う患者のこころのケア」
講師:清水研 先生
(がん研究会有明病院 腫瘍精神科部長)
県内外から在宅医療に関わる多くの医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャーの皆様にご参加いただき、心より御礼申し上げます。
本研究会が、互いに牽制し合う場ではなく、病院、外来診療所、在宅診療所といった各医療機関が連携し、それぞれの強みを見出し、さらに育てていくための一助となれば幸いです。
埼玉県は、全国でも特に高齢化の進行が速く、かつ医師数が少ない地域であり、先進的な課題に直面しております。こうした課題に対し、現場の力で解決していくために志を共有する機会を育み、その取り組みを次世代へとつなげていく所存です。
2026/03/17
【医師のキャリア】

総合診療医の重要性について

総合診療医の重要性は、従来の「専門科の一分野」という枠を超え、医療全体を支える基盤的機能として再定義されつつある。その本質は、臓器横断的に患者を捉え、複雑な病態や生活背景を統合しながら最適解を導く「統合知(integrative competence)」にある。この観点に立てば、病院総合医、在宅医、救急医療に携わる医師も、ともに総合診療医の重要な一形態である。

在宅医は、多疾患併存(multimorbidity)、ポリファーマシー、フレイル、認知症といった高齢者特有の複雑性に対し、生活環境を含めた全人的医療を実践する存在である。加えて、ACP(advance care planning)やエンドオブライフケア、家族支援、多職種連携の中核を担い、「治す医療」から「支える医療」への転換を体現している。この意味で在宅医は、最も完成度の高い総合診療の実践者の一つと言える。

一方、救急医は、未分化な症状(undifferentiated complaints)に対して迅速に評価・判断し、重症度判定(triage)と初期対応を行う役割を担う。限られた情報の中で生命に直結する意思決定を行う能力は、総合診療における「初期対応能力」の極致であり、急性期における総合診療医と位置づけることができる。また、近年は救急外来においても高齢患者の複雑な背景を踏まえた対応が求められており、単なる急性期対応にとどまらない総合性が求められている。

このように、在宅医療と救急医療は一見対極にあるようでいて、「全体を診る」「状況を統合する」という点で共通しており、いずれも総合診療の本質を体現している。すなわち、総合診療医とは特定の診療科ではなく、「医療のフェーズ(急性期・慢性期・終末期)を横断して機能する思考様式」であると捉えるべきである。

この視点は、医師のキャリアのあり方にも大きな示唆を与える。これまでのキャリアは、特定臓器や手技の専門性を深める「深化型」が主流であったが、今後はそれに加えて、多様な領域を横断し統合する「統合型キャリア」が求められる。特にシニア医師においては、手技的優位性では若手に劣る可能性がある一方で、臨床経験に基づく判断力、全体最適を考える力、チームを導く力といった統合的能力において優位性を持つ。この強みを活かし、在宅医療、病院総合医、地域連携、教育・マネジメントへと役割を広げることが、持続可能なキャリア形成につながる。

今後の医療において問われるのは、「どの専門を持つか」ではなく、「どのように医療全体を支えられるか」である。在宅医も救急医も、その本質において総合診療医であり、医療の異なる局面を支える存在である。医師のキャリアは、単一の専門に閉じるものではなく、総合診療という軸を中心に、急性期・慢性期・終末期を往還しながら進化していくものへと再構築されるべき時代に入っている。

2026/03/15
【論文掲載】
埼玉県医学会雑誌第60巻1号
(在宅医療・地域医療連携)
在宅医療でプライマリーケアから終末期看取りまで支える技術と信頼
<春日部>医)忠恕 春日部在宅診療所ウエルネス1 )、 東京科学大学名誉教授2)
笹岡大史1)
木村彰方1)2)
【要旨】在宅医療では、臓器別診断治療に偏らず、総合診療科としてのプライマリーケアを実践する必要がある。人間力を基に知識と技術が伴えば、終末期でも在宅看取りが可能で、患者家族との信頼関係構築が容易である、筆頭演者は総合病院部長や介護施設長の経験を生かし、超高齢社会に対応した在宅診療所を開業した。急性期医療で培った技術が、穿刺ドレナージ、胃瘻交換、超音波検査などで、通院困難な患者に貢献している、非常勤医師の専門医判断を仰ぐことで、重症化前の処方調整や専門医受診が可能となり、介護施設での救急搬送の減少や稼働率の向上が確認されている。地域医療での在宅医療の役割を症例報告を通じて伝える。
【キーワード】在宅医療、高齢化、救命、未病
2026/01/31
【開催報告】第14回ウエルネス地域医療懇話会

【テーマ】「痛みと向き合う支援を共に学ぶ」

【講師】加藤 実 先生

春日部市立医療センター ペインクリニック内科主任・緩和ケア内科主任部長

春日部在宅診療所ウエルネス 非常勤医師

日本大学医学部卒業後、トロント大学客員教授、日本大学板橋病院麻酔科部長などを歴任。

日本ペインクリニック学会名誉会員・第56回学術集会会長。国際誌 Canadian Journal of Pain 編集委員も務める。

【要旨】

本懇話会では、痛みに苦しむ患者への支援をテーマに、薬物療法だけに頼らない包括的な疼痛ケアの実践を学ぶ。

痛みは日常診療で頻繁にみられる訴えである一方、「どこへ行っても同じ薬だけ」と感じる患者や、「薬以外にできることは?」と悩む医療・介護職も多い。

◎エビデンスに基づく多職種連携による痛みへの関わり方

◎痛みのメカニズムを踏まえた日常診療での実践的アプローチ

が紹介され、誰もが実践できる支援方法を共有する。