春日部市内牧を拠点に、半径8km圏内の在宅医療を行う「春日部在宅診療所ウエルネス」がある。笹岡大史院長は慢性期や終末期の高齢者・成人から、障害がある子どもまで多世代の通院負担を軽くして笑顔を増やしたいという思いから日々奔走している。ベビーブームから超高齢社会になった今の医療のあり方について、その訪問診療チームに同行しながら取材を行った。終末期の患者宅では体調を聞き取りながら薬を処方し、家族には「無理をしないでできる範囲で温かく見守ってあげましょう」と伝えるなど、心の領域にまで踏み込んで診療する笹岡院長の姿が印象的だった。また相談員として訪問診療チームのリーダーを務める杉村円さんには、現場スタッフとしての働きがいや、現場の役割分担などについても語ってもらった。(取材日2020年3月13日)
通院困難な患者宅を訪問
慢性期から終末期までをサポート
春日部在宅診療所ウエルネス
(春日部市/春日部駅)